リップクリームをやめたら唇が乾燥しなくなった私の体験談
リップクリームが手放せない!
爽やかなミント感が気持ちよく、カサツキが治まる、また唇のつっぱりがなくなる薬用リップは冬の必需品。特に乾燥した時期は手放せないという女子は少なくないと思います。最近は男性がリップクリームをつけている姿もよく目にします。私も手放せなかった一人で十代の頃からずっと使い続けていました。
外国に住んでいる時は日本でよく見かけるメ〇〇〇ーム薬用リップが手に入らないので日本に帰国時、大量に買い込んで持って帰る程でした。しかし自分ではそれがおかしいとも何とも思っていなかったのですが、ある日母に「いつもリップクリームばっかり塗ってるよね?」と言われ、ふと疑問が浮かんだのです。
確かに頻繁に塗っているし、むしろ手放せないくらい。バックに入ってないと不安すら感じるリップクリーム依存症?!
乾燥しているから手放せない。けれどないと不安すら感じるのはおかしいですよね。
そこで薬用リップ(医薬部外品)の成分を確認してみました【ワセリン、ラノリン、流動パラフィン、セレシン、香料】そして医薬部外品ですので有効成分が入っているのですが、それが【l-メントール、dl-カンフル】すぐに危険な成分だろうと思うような成分はありません。強いて言えば香料と流動性パラフィン(ミネラルオイル)くらいでしょうか。
医薬部外品は厚生労働大臣によって効能・効果が認められた成分を配合した化粧品が医薬部外品として承認され、商品の広告や宣伝にその効能を謳うことが認められます。だから薬用リップと謳えるのですね。しかし医薬部外品は全成分表示されています。通常は成分量の多いものから順に表示されますが医薬部外品は配分量の多いもの順という規律はなく、また有効成分として認められているからといってそれが必ずしも安全とは限らないという事。たとえば、メントールやカンフルが有効成分ですがこれらは刺激作用、冷感作用など、肌に触れると冷たく感じる、肌を刺激し活性化するなどの作用があるそうです。
流動性パラフィンはいわゆるミネラルオイル・鉱物油ですが、ひと昔前は安全性が問われ、発がん性があると言われていたオイルでした。今では純度が高くなり危険性は低いと言われるます。ワセリンもその一つですね。ミネラルオイルは肌をバリアするように何も通さないと言われますが、リップクリームで言えば、表面を保護し、乾燥から唇を守るのでしょう。しかしそれは肌の乾燥に保湿する、唇の乾燥を改善する為のものではないという事です。また唇に塗るという事は口から体に入る可能性は高く、その際の安全性はどうなのか少々疑問が残ります。
一時的な鎮静作用。根本的な改善にはならない。
美白美容液やスキンケアでもそうかもしれません。医薬部外品に使われる有効成分が何に有効かというと、見た目やその時の一時的な治まりや使用感がよいなど、表面的なものを見繕うそんな感じだと私には思えてくるのです。なぜならつけた時はその一時的な使用感で良くなったと感じるだけで実際は何も良くなどなっていない。むしろ使い続ける事で本来持っているバリア機能までもが鈍ってきて終にはそれなしではいられなくなる。
本当に効果がある成分ならば一時は使用しても改善し、後は必要なくなるそれが正しい効果のある商品なのではないかと思うのです。薬事効果があるのならば・・・
そして私は、リップクリームを絶ちました。
ある意味『肌断食』と同じメカニズムです。
水分を保持する角質層がとても薄く、皮脂の分泌がなくて乾燥しやすく荒れやすいのが唇なのだそうです。しかし私達の体は自己治癒力があります。このままリップに頼っていてはいつまでたても乾燥したままなのでは?と思いました。いつもリップを塗る事で唇のバリア機能が低下し水分が失われやすくなっていたのではないかなと。またはずっとリップクリームで保護されていた事で、肌が怠け本来のバリア機能を低下させたのか・・・これは今私が試し中の『肌断食』と同じ考えです。
そして、この薬用リップなしではいられない状態になっているのは健康的ではないと強く思ったのです。
だって本来なら何もつけなくでも居られるのが元の状態のはず。
だから思い切って完全につけるのをやめてみました。これは少々勇気が必要でこれほどまで依存的になっていたかと自分でも驚く程でした。また荒れて赤くなったら嫌だなとか、唇が割れてくるかもしれないし・・・そして今まで手放せなかったので不安という気持ちがよぎります。この心理こそがマズイなと今は思います。
唇が渇いた時舌で舐めてもすぐ乾燥してしまう事は皆さん体験した事があるかと思います。水分だけでは皮膚は保湿できないのです。水分を保持する油が必要なのです。そのため皮脂が必要なのは分かるのですが、皮脂腺がない唇。でもとにかくリップクリームは絶つと決めました。
辞めてみると分かる、自分の肌力
始めは大変でした。メントールのスースーが恋しかったり、乾燥してパキパキになったりつっぱりを感じたり。私の唇はリップクリームをつけないとこんなに大変な事になっていたのかと実感しました。でもリップクリームをつけ始める前は必要なかったはずなのです。乾燥がひどいので化粧水をコットンで唇に重点的につけたり、植物オイルをつけてみたり、とにかく薬用リップはつけないようになんとかがんばりました。でも思ったよりずっと早く脱リップクリームができまして、今ではつけなくても問題なくいられるのです、冬や乾燥の酷い時は乾燥して痒みがあったり赤く炎症が起きてくればホホバオイルと蜜蝋で作った軟膏をちょっとつけます。でもそれもほとんど必要ないこの頃です。
唇のバリア機能がもどった!
今まで20年くらい盲目的に使ってきたリップクリーム!全く必要なくなりました。そして今までどれ程の本数を購入し使ってきた事か・・・お金も少なからず節約ですね。持っていなくても不安になる事ももちろんありません。
これは肌断食でも言える事なのですが、悲しいかな使っているスキンケアで肌が荒れ、老化してしまう例は少なくないのです、私達の皮膚はそれだけで高機能をもつ完璧なサイクルでできているのにそれを私達がよかれと思いやっている事で外部から壊しているのかもしれません。
リップクリームをつけなくてもいられる、それが普通の事なんです。リップクリームを使わなくなってもう数年経ちます。乾燥が厳しい冬の時期はたまに蜜蝋や植物オイルで作った軟膏を塗る事もありますがその程度です。これがどういう事なのか、自分の思い込みを考え直すきっかけになりました。
これまで使って良かったリップクリーム
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